「一緒にやっていた選手が凄すぎて…」名波浩らを擁した“高校サッカー史上最強”の清商レギュラー・西ヶ谷隆之が28歳で引退した理由
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名波浩、山田隆裕、大岩剛らを擁し、「高校サッカー史上最強」と称された名門・清水商業で、2年生レギュラーとして活躍した西ヶ谷隆之。プロとしても大成を期待された男は、なぜ28歳の若さで現役を引退し、指導者に転身したのか。「挫折の連続だった」という選手時代と、シンガポール代表監督に就任した経緯に迫った。(全2回の1回目/後編へ)※文中敬称略

 

 アジアを舞台とする戦いへ向けて、日本人指導者がまたひとり海をわたる。Jリーグの複数クラブで監督やコーチを務めてきた西ケ谷隆之が、シンガポール代表監督に就任したのだ。

 

「いつかは海外で指導してみたいという気持ちは以前から持っていて、具体的に話が進んだのは今年の初め頃です。松本山雅FCのコーチを退任した昨年6月以降に、海外で監督をやる話があって、それはまとまらなかったのですが、サッカーというツールがあれば世界のどこにでもチャレンジできるんだな、と改めて感じて」

 

 シンガポール代表を日本人が指揮するのは、吉田達磨前監督に続いてふたり目となる。前監督が2021年末でチームを離れると、シンガポール協会は「次も日本人監督で」との意向を日本サッカー協会に伝えてきた。西ヶ谷はサッカー協会から連絡を受け、前向きな返答をする。すぐにシンガポール協会の会長や強化担当者とのウェブミーティングが設定され、自身のサッカー観などをプレゼンテーションした。

 

 そこから先は、1カ月以上の時間が空いた。「今回はないかな」と諦めかけたところで、先方から「最後の3人に残ったので、監督時代の映像を見せてください」という連絡が入った。

 

「僕自身が監督として一番特徴を出せたのは、2017年の水戸ホーリーホックだったと思っています。その映像を掘り出して、4試合分ぐらい送りました」

 

水戸で前田大然を成長させた育成手腕

 

 Jリーグでの指導経験は、12年のアルビレックス新潟を起点とする。黒崎久志監督のもとでヘッドコーチを務めた。

 

 翌13年からは水戸のヘッドコーチとなり、柱谷哲二監督を支えていく。15年途中に柱谷が成績不振で解任されると、監督に昇格した。同年は19位でJ2残留を果たし、16年は13位へ押し上げる。

 

 17年は8節から20節まで13試合連続無敗記録を達成し、一時は4位まで順位をあげた。前半戦を7位で折り返し、最終的には14位でフィニッシュした。

 

 プロ2年目の前田大然を松本から期限付きで獲得し、リーグ戦13ゴールをあげるまでに成長させた。水戸というクラブに「選手が成長できる」というイメージが定着していったのは、西ヶ谷の指導力と無関係ではない。

 

 17年限りで水戸を離れると、18年はJ3のSC相模原で采配をふるった。20年9月からは松本山雅FCでトップチームのコーチに就いたが、その前年は松本のU-18監督の職にあった。

 

 そもそもJリーグ各クラブでトップチームに関わる以前は、東京ヴェルディのジュニアユースとユースに携わった。指導者としての出発点は母校でもある筑波大学のコーチで、中京大学の監督を務めたこともある。様々なカテゴリーで指導歴を積んだ西ヶ谷の経歴は、発展途上のシンガポール代表にマッチすると言えるだろう。

 

「自分自身のストロングポイントは育成だと思っています。今回は代表チームの強化という仕事ですが、発展途上のチームに携わって育成と強化を両立させていくことは、育成年代を見てきた僕の強みであり、そこがシンガポール協会に評価されたと思っています」

 

「高校サッカー史上最強」の清商で2年生レギュラーに

 

 プレーヤーとしての西ヶ谷は、静岡県の清水市立清水商業高校で2年時からレギュラーに食い込んだ。「清商(きよしょう)」の愛称で親しまれるチームは1990年の県新人戦、県総体、東海総体で優勝を飾り、夏の高校総体(インターハイ)と全日本ユースを制していた。冬の高校選手権は3回戦でPK負けをしてしまうのだが、それでもなお「史上最強」の評価を集めた。高校選手権に登録された20人のうち、実に13人がのちにJリーガーとなるのである。

 

 3年生のFW山田隆裕は、大学生や社会人が中心のバルセロナ五輪代表候補に選ばれる逸材だった。ゲームメーカーの名波浩はユース代表で、のちに日本代表で背番号10を背負う。SBの大岩剛もユース代表で、プロ入り後はフィリップ・トルシエのもとで日本代表入りを果たす。CBの薩川了洋は、J1リーグで300試合以上の出場を記録する。錚々たる上級生が揃うチームで、西ヶ谷はCBのポジションを勝ち取った。

 

「(2学年上の)藤田俊哉さんや(1学年上の)名波浩さんは別格でしたね。僕はサッカー推薦で入った選手ではなく、1年生の時は球拾いからでした。2年の夏のインターハイでレギュラーの先輩がケガをしてチャンスが巡ってきて、色々な人に叱咤激励されながらチームは優勝することができた。そのあとの全日本ユース選手権も先輩がケガをして、試合に出ることができた。それがなかったら3年生になって落ち着いてプレーできなかったかもしれないし、筑波にも行けなかったでしょうね」

 

 卒業後は関東大学リーグの名門にして清商の先輩が多く在籍する筑波大学へ進み、95年にアトランタ五輪アジア1次予選に出場した。同年にはユニバーシアード代表にも選ばれ、史上初の金メダル獲得のメンバーとなった。

 

「高校で一緒にやっていた選手が凄すぎちゃって…」

 

 そんな西ヶ谷だけに、1996年の名古屋グランパス入りは、大きな期待を寄せられるものだっただろう。デビューシーズンはリーグ戦13試合に出場し、2年目は出場試合数を「22」に伸ばす。ただ、レギュラーとして稼働することはできなかった。

 

「CBはブラジル人のトーレスと大岩剛くんが鉄板で、そこへ割って入れずにSBで使われたりしました。僕自身にポリバレントな能力がなく、SBでうまく自分の特徴を出せなかった。自分自身のプレーバランスがちょっと崩れてしまって、それをどうやって立て直すのかと、もうひとつレベルを上げるのに苦しんだ2年間でした」

 

 98年はアビスパ福岡へ期限付き移籍し、3バックの一角を勝ち取る。J1でのキャリアハイとなる25試合出場を刻んだ。しかし、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の一員となった99年はリーグ戦出場がわずか3試合に終わり、ジェフユナイテッド市原(現千葉)へ移籍した00年は1度もピッチに立つことができなかった。

 

 01年はJ2のアルビレックス新潟へ新天地を求め、全44試合のうち37試合でピッチに立った。中心選手として稼働したが、西ヶ谷はスパイクを脱ぐ。プロとしてのキャリアは6年、28歳での現役引退だった。

 

「もうちょっと現役でできるチャンスはありましたけど、それほど活躍したわけではないですし、清商の先輩たちはW杯に出たり日本代表で活躍したりしていた。自分もなんとかそういう場所に辿り着きたい思いがありましたが、高校で一緒にやっていた選手が凄すぎちゃって、僕自身は全然ダメだったなあと。アマチュア時代までは先輩たちに対して仲間という意識があったかもしれないですが、プロでは完全に『上のレベルの選手』でした。僕自身は悔しい思いと挫折と、ケガの連続でした」

 

28歳で現役引退を決めた“もうひとつの理由”とは

 

 Jリーガーとして何かを成し遂げられなかった悔しさの近くには、密やかな野心もあった。現役選手としてプレーしていた当時から、引退後の準備を進めていたのだ。

 

「指導者になったら、自分より現役のキャリアが豊かな人たちとの競争になる。そこで勝負するためには、早く勉強を始めたほうがいいと考えたんです。次の未来をどう作っていくのかは以前から考えていて、現役時代に筑波大学大学院の試験を受けて、休学をしていました。それも引退を決めた理由でした」


 育成年代と呼ばれる中学生や高校生年代から、指導者としてのキャリアをスタートさせる指導者は少なくない。西ヶ谷もそのひとりだが、与えられたポストを受け取ったのではない。率先して育成年代の現場へ飛び込んでいった。

 

「なぜ色々なカテゴリーをやってきたかと言うと、“なんでもできる指導者”になりたかったんです。現役時代のキャリアで劣る自分が、どうやって競争していくかを考えたとき、下から積み上げていって、育成も強化もできる指導者になれば需要があるんじゃないかと。そこは冷静だったかもしれませんね。自分の身の丈を知るのはすごく大事で、知りながらどういうふうに身の丈を大きくしていくのか。僕はまだ指導者として何も成し遂げていませんが、育成の現場を知っているからこそ、こうしてチャンスをいただけてきたのかもしれません」<後編へ続く

 

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