スペインを破る逆転弾をアシストした三笘薫選手と、そのボールを決めた田中碧選手。2人は小学校からの幼なじみで、同じチームでボールを蹴ってきました。その2人の恩師が、2日午後に取材に応じました。
無敵艦隊を沈めた2点目。そこには2人の選手の不思議な縁がありました。
三笘がライン際のボールをあきらめず、かかとで折り返し…。信じて走りこんだ田中が見事決めました。
勝利を決めた後、ピッチ上で抱き合う2人。どこか顔も似ていると言われるこの2人。小学校時代からの幼馴染です。
田中碧選手:「俺は信じていたよ」
2人が育った町は、湧いていました。
写真を撮りに来た人:「けさもすごい活躍したので、鷺沼小学校を参拝にきた」「おめでとうバンザイ。ここに通うぞ。女の子だが将来、三笘・田中選手のお嫁さんになれるよう」
芝もない土のグラウンド。神奈川県にある公立の鷺沼小学校です。ここから幼馴染の2人の物語が始まりました。
当時、田中選手を指導していた高木監督。教え子の得点シーンに、思わず。
田中碧選手を指導、さぎぬまSC・高木元也元監督「(Q.得点シーンは?)正直夢中だったから『あ、碧だ!』もう放心状態」
抱き合うシーンに、幼いころの2人が重なりました。
田中碧選手を指導、さぎぬまSC・高木元也元監督「僕の頭に小1、小2の碧(田中)と薫(三笘)の姿が浮かんで、合宿でゴロゴロやっていたのが目に浮かんだ」
当時の田中選手のすごいドリブルの映像が残されていました。
小学校1年の時の田中選手の映像ではホイッスルと同時に、なだれ込んでくる相手選手をあっという間に抜き去り、わずか12秒でゴール。
田中碧選手を指導、さぎぬまSC・高木元也元監督:「昔から練習の虫みたいだった。緊張することなく一気にパワーを全開できるすごい子だなと思った」
小学校3年生に上がる時、川崎フロンターレのユースに進んだ田中選手。さぎぬまSCでの卒業試合。
田中碧選手を指導、さぎぬまSC・高木元也元監督:「その時の碧の雄姿は目に焼き付いている」
幼いころから土壇場に強かった田中選手。監督が忘れられない“伝説のハットトリック”とは。
小学校3年生に上がる時、川崎フロンターレのユースに進んだ田中選手。さぎぬまSCでの卒業試合は当時の監督の胸に今も焼き付いています。
田中碧選手を指導、さぎぬまSC・高木元也元監督:「さぎぬまでの最後の試合、お別れの試合だったんですけども当時、神奈川で一番強いというチームとやったんです。普段だったらさぎぬまがボコボコにやられるみたいな。しかし、その試合は碧が期するものがあったんでしょうね。『仲間とやる最後の試合』だということで最初から爆発しましたね。それで1点取って、向こうが強いですから2点取られて、でも後半ポンポン2点取った。結局4-2で勝つみたいな。碧の(ハットトリック)大活躍。大活躍。その時も思いましたよ。緊張することなく一気にパワーを全開できるすごい子だなと思いました」
田中選手の一学年上にいたのが当時、地元で有名だった三笘選手です。
田中選手の小中の同級生:「(Q.仲良いのか)すごくその印象はある。(三笘選手は)昔から地元で有名だった。超うまい一個上の先輩という感じ。三笘選手も家が近くて、碧と一緒に帰って、碧とサッカーの話だったり、たわいもない話はしていた印象」
三笘・田中選手の中学時代の恩師:「小さい時から築いてきた絆があの子たちにはあるなと。お互いに信頼し合っているのだろうなと」
その三笘選手の背中を追い掛けていたことが原動力だったと、田中選手は明かしています。
田中碧選手:「彼が常に僕の前を走っている。それに追いつこうと僕はしているだけ。そこに追いつけられれば、ずっと一緒にプレーできる感覚。常に上を目指すきっかけをもらっている。だから変に満足することなく常に前走っている。そういう意味ではありがたい存在」
三笘選手も、不思議な縁を感じていました。
三笘薫選手:「顔も似ているって言われるし。家も近いし縁なんですかね。碧が活躍しているからこそ、負けたくない気持ちも大学時代思っていたし、近い存在が上に登っていくのが刺激になって、後押ししてくれたと思っている」
テストもなく入れる町のクラブチームから始まった2人の物語。あきらめなかった三笘。それを信じた田中。不思議な縁を持つ、幼馴染の2人が開いた決勝への扉。
まだ見ぬベスト8に向け、2人の物語は続きます。
三笘薫選手:「本当に1ミリですけど、中に入ってくれればいいと思い足を伸ばした。次が勝負」
田中碧選手:「後は触るだけでしたけど、最後まで信じて良かった」
そんな侍たちの勝利は世界に衝撃を与えました。
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...

[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...

[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...

※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...

10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...

■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...

※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...

高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...

※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...

鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...



- 1 リヴァプール VS パリ・サンジェルマンFC 予想、対戦成績、最新情報2025/3/12
- 2 インテル・ミラノ VS フェイエノールト 予想、対戦成績、最新情報2025/3/12
- 3 アビスパ福岡 VS FC東京 予想、対戦成績、最新情報2025/3/15
- 4 川崎フロンターレ VS 上海申花 予想、対戦成績、最新情報2025/3/12
- 5 横浜FC VS セレッソ大阪 予想、対戦成績、最新情報2025/3/15
- 6 アイントラハト・フランクフルト VS AFCアヤックス 予想、対戦成績、最新情報2025/3/14
- 7 アル・アハリ・ジッダ VS アル・ラーヤンSC 予想、対戦成績、最新情報2025/3/12
- 8 マンチェスター・ユナイテッドFC VS レアル・ソシエダ 予想、対戦成績、最新情報2025/3/14
- 9 FCバルセロナ VS SLベンフィカ 予想、対戦成績、最新情報2025/3/12
- 10 オリンピック・リヨン VS FCステアウア・ブカレスト 予想、対戦成績、最新情報2025/3/14