「なぜか町田だけ批判されますよね」禁断の移籍、ロングスロー、時間稼ぎ…J2首位チームに“賛否の声”、異例の転身・黒田剛監督はどう答える?
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J2で首位を独走するFC町田ゼルビア、黒田剛監督(53歳)のインタビュー。“高校サッカーの名将”は、昨季15位だったチームをどうやって変えたのか? そして禁断の移籍、ロングスロー、時間稼ぎ……賛否の声にどう答えるのか? 本人に聞く。【全3回の2回目/#1、#3へ】


◆◆◆

 

「19人+5人」の大型補強


 J2で首位を快走するFC町田ゼルビア。直近33節の敵地でのザスパクサツ群馬戦は引き分けに終わったが、猛暑下のなか行われた8月の4試合でも3勝(1敗)を挙げるなど2位以下との勝ち点差を保っている。そんななか、3-1と勝利した8月5日の敵地でのファジアーノ岡山戦(29節)は今季の町田を象徴した試合の1つだったと言えるだろう。


 町田は今季開幕前に大量19人の大型補強を行ったものの、開幕後も積極的な補強を続け、さらに5人の新加入選手を加えている。岡山戦では、そのうちの4人(DF鈴木準弥、MF松井蓮之、MFバスケス・バイロン、FW藤尾翔太)が先発。最前線に入ったFW藤尾は攻撃の起点としての役割を果たし、MFバスケス・バイロンも加入後4試合連続で先発のピッチに立ち、徐々にチーム戦術にフィットしてきていることをアピールした。


 先制されながらも前半のうちに追いつき、エース・エリキの今季16点目で勝ち越す(エリキはその後、清水戦で左ヒザを負傷し今季絶望となった)。71分にはいずれも途中加入組のDF鈴木のロングスローをMF松井がヘッドで繋いだところからダメ押し弾が生まれた。終盤にはレノファ山口FC(サガン鳥栖からのレンタル)から獲得したばかりのDF松本大輔も守備固めとして投入して勝ち切るなど、徹底して勝負にこだわる黒田剛監督の町田らしい戦いぶりだった。

 

 ちなみに、前出のバスケス・バイロンのほか、黒田監督の教え子でもある青森山田OBの宇野禅斗、藤原優大の3人が揃って先発した初めてのゲームでもあった。

 

ライバルから“禁断の移籍”


 7月に東京ヴェルディから加わったバスケス・バイロンについて黒田監督に聞く。

 

 加入直後の7月9日、町田対東京VはJ2の首位決戦だった。加えて、ともに東京を本拠地とするローカルライバルの間柄だったこと、またその一戦が国立競技場で3万8402人のなか開催されたことでバスケス・バイロンの移籍は「シーズン途中での異例のタイミング」「ライバルからの禁断の獲得」と憶測を含みながら伝えられた。黒田監督はどんな思いで報道等を見聞きしていたのか。

 

「メディアでもネットでも、正直ネガティブな論調が多かったですよね。私が、また何か言うと騒ぎが大きくなるので、基本的にはあまり何も言いたくはありません。

 

 確かに町田と東京V(第33節終了時4位)はいまJ2の上位につけているクラブ同士で、シーズン途中の移籍ではありました。移籍の裏には青森山田高時代から指導者と選手だった私とバイロンの“親子愛”みたいなものがあるのも事実です。

 

 ただ、クラブ間で正式に合意した話ですから。『町田がヴェルディから強奪した』というようなものも見かけましたが、移籍にはそれに見合ったお金も発生していますし、当然、互いのクラブが納得しての話ですから、“強奪”という悪意のある表現はあり得ないと思います。しかも契約は残っているので実際には断ることもできたわけです。ウチが悪者で、ヴェルディは悲劇的というような言い方をするような人もいましたが、ヴェルディのチーム編成上の意図もあったわけですから、移籍情報で知った人は本当の事情を知らないだけです。それはたとえば染野(唯月)ら多くの選手を事前に補強していた事実からも明らかですよね」

 

 確かに東京Vはバスケス・バイロンの放出を発表する2日前の7月4日に、鹿島アントラーズから染野の期限付き移籍での加入を発表している。さらに、今夏は名古屋グランパスからMF甲田英將、セレッソ大阪からMF中原輝をいずれも期限付き移籍で迎えている。双方のクラブが合意した移籍に“強奪”という言葉は、行きすぎの感がある。

 

「町田は時間稼ぎをした」批判


 国立での町田と東京Vの一戦は、サッカースタイルの違いからもファンや関係者の間で様々な議論に発展した。

 

 前半に町田が2点をリードしたが、終盤に東京Vも2点を返し2-2のドローで終わった。堅守速攻をベースとする町田とボール保持志向の強い東京Vの戦い方が対照的だったこともあってか、町田のサッカーについて「守備的で面白くない」「勝負に徹し、時間稼ぎも厭わない」などと、なかには批判めいた声も聞かれた。

 

 こうした声は青森山田でも町田でも結果を出し続けている黒田監督に対し、やっかみの感情が含まれてのことだと想像する。

 

「(あの試合では)後半に時間稼ぎをしたと言われましたが、実際にはどこのチームもやっていることです。ウチが極端なわけでもなければ、程度の差はあれ、ヴェルディだってリードした試合ではやっていましたよね。先にリードを許すことに問題があるわけですから、相手を非難する前にそこを改善することがやるべき仕事だと私は思います。

 

 たとえばヴェルディがボール保持を大事にするサッカーをやっているとすれば、それが彼らにとって理想的なのでしょう。町田には町田のサッカーがあるし、理想を追求するのもサッカー、理想を打ち破るのもサッカー。私はいろんなサッカーがあっていいと思うんです。だからサッカーは面白いんです。その中で、勝つために何を最優先させていくかを見定め、チームコンセプトとして明確に落とし込んでいくことが大切なんだと思います」

 

 プロのチームがどんなサッカーを選択するかは、すべては目的達成のためであり、その達成のために必要かつ合理的なサッカーを目指すべきだと黒田監督は話す。


「いま社長やクラブ、ファン・サポーター、スポンサーが私に一番期待しているのは、勝つこと、優勝すること、J1に昇格することだと思うんです。そのために理想を追求することが最適であれば、理想を追い求め続ければいい。そうでなければ別の選択をするのが当然だと思います。我々プロ監督のミッションは『理想の追求』ではないはずです。プロ監督は結果を出すために試行錯誤しながら、全力で戦うのが仕事だと私は思っています。失敗は誰のせいでもない、矢印は全て自分です。

 

 どういうサッカーをすべきかは対戦相手との力関係でも変わってきます。たとえばJ2で戦ううえで、ミーティングでバルセロナやアーセナルを引き合いに出しても選手もピンとこないんじゃないですかね。理想はあくまで理想です。現実を見る勇気や覚悟を持って、そこから目を背けることなく、細部にわたり精査していくことが重要だと思っています」

 

「ロングスローは珍しい戦術ではありません」


 先に触れた岡山との一戦でも、町田はロングスローを効果的に用い、勝利を手にしている。一方で、青森山田時代から黒田監督はロングスローについても、理不尽な批判を受けてきたという。

 

「ロングスローは世界を見渡しても珍しい戦術ではありません。欧州のトップクラスでもやっているチームは少なくありません。またJ1、J2でもかなりのチームがやっています。しかし、なぜか町田にだけ批判してきますよね(笑)。ルール上OKなわけで、もちろん批判される筋合いもありません。どこだって得意な選手がいるのであれば使わない手はないでしょう。もしポゼッションにこだわるのなら、それで結果を出せばいいわけで、ロングスローが自分たちのプランになかったとしても相手を批判するのは筋違いですよね」

 

 競技スポーツである以上、勝利を目指すのが大前提。そのこだわりが強いことで、ときに誤解を招くこともある。しかし、黒田監督の姿勢や発想はプロとして当然に思える。

 

「(サッカーには)スキルが必要だと言われますが、なぜ必要かといえば、勝つためですよね。それこそ心技体という言葉がありますが、メンタル、スキル、フィジカルといずれも揃えて初めて勝ち切ることに繋がってくる。もしスキルだけを磨いたとしても、ほかが欠けていたら勝負事はうまくいかないから難しいわけです。

 

 その点、私は高校年代で約30年間の指導者キャリアで磨いてきた勝負勘もあります。だからこそ、いまの町田の立場(順位)があるのかもしれませんね」

 

「藤田社長はホームには必ず顔を出してくれます」


 今季から町田はオーナーでもあるサイバーエージェント社長の藤田晋氏が、クラブの社長兼CEOも兼任している。プロスポーツではオーナーが現場に介入することもよくある話。もちろんオーナー企業のバックアップが適切であれば、チーム強化にそれほど心強いことはない。町田の場合はどうだろうか。

 

「藤田社長はホームゲームには必ず顔を出してくれますし、私自身、頻繁ではありませんが、食事をしながら激励してもらったこともあります。ただ、町田にはフットボールダイレクターの原(靖)さんもいます。原さん抜きで私と藤田社長で話すことはよくないと考えています。それが組織の秩序ですから。なので、藤田社長と直接のやり取りは少ないですが、別に仲が悪いということではありませんよ(笑)。

 

 藤田社長は適度に距離を取って接してくれますし、そういう意味で、現場のやりやすい環境を作っていただき感謝しかありません。会社とクラブ、それから現場、この三位一体のバランスのよさも今季の町田を象徴していると思います」

 

 J2で長年戦ってきた監督たちにすれば、町田に首位を快走されている状況に悔しさを感じないわけはない。ただ昇格に向け、町田にいまのところ死角が見当たらないのも事実である。

 

<続きでは、町田の選手たちの本音「“黒田監督の改革”をどう感じている?」を聞いています。>

 

《続く》

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