教え子も見つめた勇姿、高校サッカーの教訓活かした“国立戦法”…町田・黒田監督「いろんなサッカーがあるから面白い」
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Jクラブ監督として国立競技場に立った黒田剛監督

 

[7.9 J2第25節 町田2-2東京V 国立]

 

 J2リーグ首位を独走中のFC町田ゼルビアは9日、国立競技場で行われた東京ヴェルディとの天王山で一時2点リードに持ち込んだが、後半にFW染野唯月の2ゴールに屈し、2-2で引き分けた。2位との勝ち点差10は依然としてキープしたが、逃げ切り体勢を破られる戦いには課題。それでも試合後、黒田剛監督は「もう一回り強くなってこのリーグを終えたい」と新たな決意を口にした。

 

 38402人の大観衆が詰めかけた聖地国立でのJ2頂上決戦。激闘の予感は試合のはるか前から漂っていた。今月6日、東京Vの主力として今季J2リーグ戦22試合に出場していたMFバスケス・バイロンが、青森山田高時代の恩師にあたる黒田監督率いる町田に加入することが決定。昇格を争うクラブ間での電撃移籍に大きな話題が集まっていた。

 

 バイロンの登録は移籍ウインドーを待って行われるため、この日の直接対決は出場資格なし。だが、試合前の選手紹介では東京Vサポーターから大きなブーイングが繰り出されるなど、“東京クラシック”と称されるダービーマッチのライバル構図は既にヒートアップしていた。

 

 だが、当の黒田監督は選手たちに対し、冷静に試合を迎えるように働きかけていたようだ。

 

「いろいろと報道でも騒がれているように、バスケス・バイロンがうちに来たというのも含めて、相手からするとモチベーションが上がるゲームになったのではないかというおおまかな推測だが、その中でかなり理性を失いながら入ってくるだろうと。すごく噛み付いている状況が今日もあったが、ああいう状況を想定する中で、われわれはもう一つ大人のチームになっていくこと。J1を目指すのであればそういうことに一喜一憂するのではなく、切り替えを早くし、そういうことには関わっていかないように、選手たちにはあくまでも冷静な平常心でサッカーをしよう、それに対して感化されるでもなく、しっかり町田のサッカーを志向していこうと送り出した」

 

 そんな言葉どおり、花火やスパークラーをド派手に駆使した演出が繰り広げられる中でキックオフを迎えた町田は、立ち上がりから徹底的なロングボール攻勢を仕掛け、冷静に東京Vをのみ込んでいった。最初のアタックこそ不発に終わったが、すぐにボールを奪い返してGKポープ・ウィリアムのロングキックで攻め込むと、MF安井拓也とFWエリキの鮮やかな波状攻撃からFW藤尾翔太が先制点を奪取。立ち上がりで理想的といえる展開に持ち込んだ。

 

 かつて青森山田高の監督として全国高校サッカー選手権で国立のピッチを何度も経験してきた黒田監督にとって、立ち上がりのラッシュ攻撃は“国立戦法”における定石。2000年度にはベスト4敗退、09年度には準優勝という悔しさも経験した末に埼スタでの16年度と18年度、国立での21年度の優勝につなげた指揮官は、その教訓をプロの舞台で活かしていたようだ。

 

「相手がどうのというよりは国立というピッチに対して、私も高校サッカー時代に開始10分、20分のところででミドルシュートを決められて負けてしまったり、波に乗れない時、スタートのところで一気に走られて負けた経験がある。絶対にそういう入り方をさせないように、彼らに冷静に対応させようと促していた。そういった形では前半の入り方は良かった」

 

 そうして奪った先制点の後は、守勢が続く中でも身体を張って耐え抜くと、前半38分には相手のスローインにMF下田北斗が積極的なプレッシャーをかけ、FWエリキのパスから安井が追加点を奪取。そのまま2-0でハーフタイムに入った。「この国立というピッチの重圧やプレッシャーというものに押しつぶされないよう、入り方が全てだということで入って、2点を奪って前半を終えたところはすごく評価できるところだし、そこに関してはプラン通りだった」と指揮官も満足の45分間とだった。

 

 しかし、後半は思い通りの展開とはならなかった。相手がハーフタイムの2枚替えを機にサイド攻撃で迫力を見せてくると、後半7分に安井を下げてFW荒木駿太を入れ、5-4-1気味のオーガナイズに変更。しばらくの間はこれが機能し、相手の攻撃の勢いを削いでいたが、徐々に時間が経つごとにサイドで阻み切れない形が増え、染野に2ゴールを奪われると、2-2の引き分けに終わった。

 

「荒木が入ったところから3枚にして噛み合わせを良くしようということで動きを入れていって、その流れで20分、25分、30分くらいはかなりいい対応で、全く相手が入って来られない状況を作れた。ただ足がつったり、怪我が出たところ、やられる前に疲労ある選手を変えていこうということで、何枚か選手を投入したが、その選手が良いか悪いかよりも、この国立の雰囲気や流れに対して、ちょっと浮き足立って入ったのか、いろんな疲労も含めてなのかもっとやれたことがあった」(黒田監督)

 

 特に悔やまれたのは失点パターン。2ゴールはいずれも今季に入って徹底していた左右のクロスからだった。黒田監督は「(2点目は)ディフレション気味に入ったのか、クロスからでここ何試合もなかったような失点だが、ミスが出てくるようではまだまだ甘いというところがある。またクロスに関してもプレスの距離感も含めてだが、まだまだ甘くなる時間があったと感じている」と反省点を述べた。

 

 もっとも指揮官は試合後、選手たちに前向きな言葉を投げかけたという。「これはリーグ戦なので、これが最終戦ということではない。とりあえず勝ち点1をポジティブに捉えて、勝ち点差が縮まったわけではないので、こうした反省材料を多く持ちながら次の試合に向かっていくこと。こういう状況で足踏み状態でいるほうがまたポジティブな材料につながる。選手全員にも上を向いて秋田戦に向かおうと話した」と明かした。

 

 さらに続けて指揮官は「38000人以上のお客さんが集まってくれて、今の町田の勢い、今のいろんなものに対しての期待を見たいということで集まってくれたと思うので、もっといい形で町田のサッカーを見せることができて、勇気や感動を与えられるゲームを作れるように、そしてこの国立というピッチにサッカーをやることに恥じないようにまだまだ強い町田にしていけたらと思う」と新たな決意も口にした。

 

 何よりこの日の国立の光景は、クラブにとって大きな意義の残るものとなったようだ。コロナ禍によるイベント開催制限が解除された昨季以降、Jリーグは積極的に国立でのリーグ戦開催を進めてきたが、J2リーグ戦が行われるのは史上初めて。観客の数だけ見ても、町田のホームゲームとしてはこれまでの10444人を大幅に更新する歴代史上最多の数字となった。

 

「ここまで首位で来ているということ、またいろんな体制が変わり、新しいFC町田ゼルビアというチームが勢いを増して、去年から生まれ変わり、本当に死ぬ気で、本気でJ1を目指していく、J2優勝を狙っていくという意気込みを多くの方々が見たいと集まってくれたと思う。もしわれわれが中位、下位でいた時に果たしてこの人数が集まったかというとそうではないと思う」

 

 この日の集客をそう推察した黒田監督は「町田の勢いを実際に見せられたかどうかはわからないが、ただこの熱気の中で、そして雰囲気の中で、もちろんわれわれがやれたこともそうだし、またファン・サポーターたちがこのピッチで町田に声援を送りたい、応援したい、そういうのが癖になるくらい、このピッチにまた帰ってきたいという彼らの思いがまたわれわれの背中を押してくれると思うし、すごく意義のあるものになったと思う」と力説した。

 

 また集まった観客の中には、黒田監督にとって縁深い人々も大勢来場。青森山田高時代に指導した教え子だけでなく、この日の日中に群馬県で行われた高円宮杯プレミアリーグEASTの前橋育英高戦を終えたばかりの現・青森山田高の選手たちもバックスタンド上層から観戦していた。

 

 恩師がJリーグの舞台で戦う姿は現在の生徒たちも刺激になっている様子で、前橋育英戦の試合後にはDF小泉佳絃(3年)が「黒田監督が山田でやっていたことを、大人が山田以上のことをやってくれると思っているので、そこはお手本にしたいと思います」とコメント。また試合を見つめた選手たちは口々に「プロになりたい」という思いも新たにしていた。

 

 教え子たちにそうした貴重な機会を与えたことについて、黒田監督は「試合中は何も考えていなかった。なかなか試合中に考える時間も暇もなかった」と前置きしながらも、この光景が未来につながっていくことへの感慨を口にした。

 

「私も去年までは高校のステージでやっていて、教え子がいっぱいいる。そして今日は藤原優大や宇野禅斗という卒業生が出場機会を得て、先輩として彼らの夢というものを目に刻ませるような形で表現できたと思う。それは彼ら高校生も目指すべきところだと思うし、またこういう雰囲気の中で自分たちだったら何ができるかを照らし合わせる意味でも、高校生にとってすごくいいシチュエーションになったと思う。こうした形で教え子たちが国立に足を運んでくれて、試合を見てくれたことにも感謝したい」

 

 その思いの先には自身の教え子だけでなく、この試合を目の当たりにした子どもたちの存在もあった。

 

「またわれわれにできることであれば、若い子どもたちを含めて夢や感動を与えられるような、そんなサッカーを追求したい。サッカーの形はいろんな形があるにせよ、何がいいとか悪いとかではなく、いろんなサッカーがあるから面白いのであって、だけどその中に必死にボールを追いかけたり、体を一歩踏み込んで投げ出したり、体を張ったり、そういうことがサッカーの一つでもある。そんなところで彼らが一つ勉強してくれたらありがたいなと思う」

 

 そうした後進への思いは、指揮官が名前を挙げた町田で戦う教え子たちも同じだった。

 

 2018年度の全国優勝メンバーでこの日もフル出場したDF藤原優大は「こうして自分がピッチに立っているというのが大事。近くでやっていた選手がこのピッチに立っているのは一つの目標になると思う」と後輩のロールモデルになることを誓いつつ、「でも、まだまだここからですね」とさらなる奮起を誓っていた。

 

 また21年度の全国優勝メンバーでこの日が3か月半ぶりの復帰となったMF宇野禅斗も「後輩たちに自分たちの背中を見て、プロを意識しながら今年1年を戦ってほしい気持ちもある」と後輩たちの目標になっていることを誇りにしつつ、「後輩たちに勝ちを見せられなかったことは悔しい」と心残りものぞかせた。

 

 国立の大舞台で創り上げた価値と、この一戦を勝ちきれなかった悔しさ。それらは残りのシーズンに活かしていく構えだ。

 

 黒田監督は「経験ということではなく成果を持って帰りたかったのが一つ」とドローという結果への悔しさを隠すことはせず、「ただ単に国立でやったということより、多くの方々に支えていただきながら、この国立のピッチでやらせていただいたことに感謝を申し上げたい。もう一度ここに帰ってきてやりたいという思いが選手たちにも根付いたと思うので、もう一回り強くなってこのリーグを終えたい」とJ1昇格に向けて力強く前を見据えた。

 

(取材・文 竹内達也)

 

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