離島の小学生「サッカーの試合をしたい」 願い叶えるサッカー教室、笠岡・北木島で開催
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2022年11月11日(金)、岡山県南西部に位置する北木島で「笠岡諸島サッカー教室2022」が開催されました。北木小学校の児童4人(1人欠席)、六島小学校の児童1人が、集まった大人たちとサッカーの試合に挑戦し、普段は実現が難しい大人数でのチームプレーを経験しました。「みんなとできて本当に楽しかったです」という児童の言葉に、主催者は胸を熱くしました。

 

みんなでサッカーがしたい

 

今回のサッカー教室の主催者は、徳島県を中心に活動するNPO法人スポーツ巡回ネットワークです。「スポーツの地域格差をなくす」をテーマに活動しており、保育園・幼稚園・小中学校・障害者施設・老人ホームなど、施設に赴いてスポーツ指導を行っています。また、「離島ネットワーク」というコミュニティを作り、全国の離島ならではの課題や情報交換ができる機会づくりにも取り組んでいます。

 

この活動の一環で、2021年5月に北木小学校で、2022年1月に六島小学校で、初めてのオンラインサッカー教室が行われました。コミュニケーションをとりながら、スポーツ巡回ネットワークのコーチが、モニター越しにサッカーボールの扱い方を伝えていきます。子どもたちはその様子を見て、元気いっぱいに身体を動かします。

 

その後、複数の学校の子どもたちが参加するオンラインでの「離島交流会」でも交流を深めました。オンラインの交流の中で「今、一番したいことは?」という問いに、「11対11のサッカーの試合がしてみたい!」という返事があり、今回のサッカー教室が企画されました。

 

7月に北木島でサッカー大会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため残念ながら延期となりました。そしてついに11月11日、待ちに待った「笠岡諸島サッカー教室2022」が北木島で開催されたのです。

 

当日は学校の先生、これまでオンラインで会っていたスポーツ巡回ネットワークのメンバーのほか、笠岡青年会議所のメンバーも協力に駆けつけました。

 

オンラインで会っていたので、ある程度は知っている間柄です。コーチが「思ったよりも小柄だった」といった、オンラインからリアルの交流ならではの話題も出てうちとけていきました。ふだん多くの大人と会う機会が少ない子どもたちにとって、初見の大人たちとの交流もまた、かけがえのない経験です。

 

全員が集合したら身体を動かし、サッカーの練習。ボールを使いながらコミュニケーションをとっていくと、子どもたちの表情が柔らかくなってきました。ボールの扱いにも人との交流にも慣れてきたら、ドリブルやシュートの練習。そしていよいよ試合です。

 

実際には11対11の人数には届かなかったですが、ボールをパスしあうなど、普段なかなか叶わない大人数でのチームプレーを、子どもたちは楽しみました。

 

試合後に、子どもたちにひとりひとりから感想を聞いたという、スポーツ巡回ネットワーク代表の黒部雅統さん。中でも強く印象に残ったのが、六島小学校3年生の「僕はサッカーが大好きでいつも1人で練習しているので、みんなとできて本当に楽しかったです」という言葉だったといいます。六島小学校は全校生徒1人の小学校なのです。

 

「前ならえをしたことがない、友達のために給食をよそってあげたことがない小学生からの言葉に、今まで感じたことのない重みと、さらなる使命を感じました。小学2年生の彼はちょうど私の息子と同い年ということもあり、6年間、ひとりの学校生活に自分はどんなふうに関われるか、考えさせられます」と黒部さん。

 

「六島小学校3年生の言葉を聞いて、自分たちが信念を持ってやってきたことは間違いではなかったと感じています。なかなか指導者が行くことができない場所だからこそ、オンラインのサッカー教室が必要な地域がある」

 

今後、定期的にオンラインでサッカー教室が開催できないか検討していく予定とのことです。

 

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